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国内で見る日本ゲーム産業

2009年06月18日 09:22

先日の日記で、今の日本メーカーの大半が世界では通用しなくなってきつつあり、
このままでは非常に厳しいのではないか?という話を書いた。
今回は視点を変え「世界で通用しなくても、日本で通用すればいいんじゃね?」という観点で見ていこう。
題材は変わらず据え置きハードのWii、PS3、360を中心に見ていこう。
なお、今回は国内ゲーム機のデータとして「マルガの湖畔」様より多数のデータを引用させて頂きました。

日本の据え置きゲーム機は基本的に1強の歴史だ。
任天堂がファミコンを発売してから、スーファミ、PSそしてPS2と概ね一つのハードが時代を築き上げ
メガドラ、64、ゲームキューブ、サターン、ドリキャスといったハード達は追随しきれず滅びていった。
メガドラなんかは海外では爆発的なヒットをしていて、地域によってはスーファミを抑えるほどだったが、
国内では全然そういうこともなく、やはり日本の据え置きハードは1強だったのだ。
今の国内ハードの売上はWiiが812万台(65%)、PS3が324万台(26.1%)、360が107万台(8.6%)と、
6割強をWiiが占めているのが現状だ。
■Wiiの現状と問題点
Wii Fit、Wiiスポーツは国内でも300万本を越え、マリオカート、はじめてのWiiは200万本、
スマブラもどうぶつの森も100万本クラスに売れていて、兎にも角にもWiiは絶好調に見える。
しかし、本当にWiiは絶好調なのだろうか?
下記はWiiで販売された2008年のソフトハウス別ランキングである。

~2008年Wiiソフトハウス別ランキング~
順位 ソフトハウス名 売上本数 シェア(%)
1 任天堂 9,640,642本 86%
2 バンダイナムコ 762,921本 7%
3 ハドソン 308,312本 3%
4 セガ 136,217本 1%
5 コナミ 120,601本 1%
6 カプコン 97,376本 1%
7 マーベラスエンターテイメント 28,377本 0%
8 ロケットカンパニー 22,020本 0%
9 タカラトミー 15,719本 0%
10 フロムソフトウェア 13,491本 0%


「これはひどい」 と思わず声に出てしまいそうなほど、任天堂以外のゲームが売れていない。
任天堂とバンナムを合わせると実に9割以上の売上シェアになり、
群雄割拠しているはずのその他メーカーは実に6%、たったの6%しかないのだ。
Wii売上ランキングについても1位~8位は任天堂が占め、8位で登場する太鼓の達人は年間25万本。
年間215万本以上を売り上げたWii Fitと比べると10分の1近い数字になってしまっている。

Wiiは独自のコントローラー故に「従来のゲーム」が作りにくく、操作性等が悪化ししてしまった
ゲームが後を絶たず、Wiiはクソゲー量産機とすら揶揄されている。
Wiiのハード性能、独自コントローラー、新規客層を引き出せているメーカーは現状任天堂しかおらず、
サードパーティはかなりの苦戦を強いられている現状がデータからも伺えるだろう。
■次世代機の苦戦
メーカーシェアという意味では、PS3、360はかなりバラけている。
最大シェアメーカーでもPS3ではコナミの26%、360のバンナム35%という具合で、
2メーカーだけで9割を越えるという異常事態にはなっていない。
しかし、次世代機にはもっと根本的な問題がある。
そもそもゲームが全然売れないのだ。

~2008年PS3売上ランキング~
1 メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット コナミ 621,653
2 デビル メイ クライ 4 カプコン 282,484
3 龍が如く 見参! セガ 248,117
4 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2009 コナミ 247,579
5 グランツーリスモ5プロローグ SpecIII(本体同梱) SCE 223,995


PS2での栄光はどこへやら、PS3では未だにミリオンヒットを出したことがない。
新聞全面広告やWEB、雑誌、テレビ等々あれだけの宣伝をした期待作メタルギア4も60万本止まり。
ハードが売れてないから仕方がないだろ?なんて思うかも知れませんが、
800万台に対して300万本売り上げたWiiFitは装着率が4割近くあるのに対して、
メタルギア4の装着率は2割程度しかないのだ。
PS3所持者10人のうち、2人しかメタルギアを買わなかったと考えるとかなり低いだろう。

~2008年360売上ランキング~
1 テイルズ オブ ヴェスペリア バンダイナムコ 140,342
2 ラスト レムナント スクウェアエニックス 118,842
3 インフィニット アンディスカバリー スクウェアエニックス 96,197
4 アイドルマスター ライブフォーユー! バンダイナムコ 55,104
5 デビル メイ クライ 4 カプコン 47,109


360に至っては話にならないレベルだ。
過去最高に売れたソフトでもスターオーシャンの20万本程度で、ミリオンなんて夢のまた夢だ。
装着率から見るとメタルギアと同等以上かも知れないが、いかんせん母数が違いすぎる。
PS3も360も、Wiiや携帯ゲーム機と比べて圧倒的に高い開発費がかかってしまうため、
現状の売上では全くといって良いほど儲けがないのは理解して頂けるだろう。
■総括
Wiiでは任天堂しか売れず、次世代機では国内売上には期待できない…。
「任天堂以外のメーカーは現在非常に厳しい状況に置かれている」ということが、浮き彫りになった。

そのメーカーでも、個人的に最も危惧しているのは中堅メーカーだ。
名前を出してしまうとフロムソフトウェア、コーエー、アトラス…このあたりのメーカーは
ある程度の開発能力があるにも関わらず、日本市場でもあまり売れなくなってきていて、
なおかつ海外でもあまり売れないという非常に厳しい位置にいるのではないかと思っている。

また、中小メーカーも据え置きハードについてもヒット作品が望めなくなってきている。
グラフィック重視の次世代機でソフトを開発する余力が全くなく、かつ母数も少ない。
WiiFitのようにプラスαの要素で勝負しようにも、セガがバーチャロンスティック出すだけで
あんなに苦労するのを見ると、中小メーカーには如何に無理難題であるか分かるだろう。

結果的に、比較的好調な携帯ゲーム機に様々なメーカーが移行しつつあるのが現状だ。
国内メーカーが「状況をなんとか維持する」ためには悪くない策ではあるが、
世界を視野に入れた「ゲーム事業の拡大」からはどんどん遠ざかっている印象がある。

日本人の嗜好にあったゲームが、日本内でそこそこ売れて、なんとかメーカーがやっていける…
それが続くことは、どんどん閉鎖的なゲームが出来上がり海外から取り残され、
ゲーム業界における鎖国のような状況に陥ってしまうのではないかと個人的には危惧している。
FPSが全く流行らず、RPGで育った日本人のゲーム嗜好は世界で見てもかなり異端であるため、
国内でも海外でも売れるゲームはほとんど任天堂作品しかなくなってしまった。

国内での売上は下がり、海外でも売れず、死んだも同然とも言える国内据え置きハード事情。
このまま事業は縮小されてしまうのか、世界に衝撃を与えるゲームはもう出ないのか。
一部の王手のみが黒字という冬の時代だからこそ、中小メーカーには頑張って欲しい。


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